客の求めに応じてさまざまな菓子を考案する小萩庵。<br />評判が評判を呼び、大店の主人からも注文が舞い込むようになっていた。<br />牡丹堂の面々も、新しい菓子づくりに熱を入れる毎日だ。<br />そんなある日、許嫁を亡くした女性から、月見菓子の注文を受けるのだが……。<br />小萩の成長、そして牡丹堂の跡取り・幹太の恋のゆくえからも目が離せない、待望のシリーズ第十弾。<br />