浮世絵師の残月斎南天は、髑髏に肉付けをして復顔するという珍しい技を持っている。<br />腕を見込んで、池で上がった骨がまたも持ち込まれた。<br />ところが、復顔した舎利こうべと一緒に、南天は行方をくらましてしまう。<br />不可解な蒸発に、牙小次郎も一緒に探し始めるのだが――。<br />人は人の心を持ってこそ人として生きる。<br />小次郎の刀はその正義を守るため、悪を断つ!