両親の別居をきっかけに、NYで暮らしていた小学六年生のニールセン・帆奈は懐かしい建物が集まる観光施設「明治たてもの村」で、祖父母と元ひきこもりの「トムおじさん」と暮らしている。<br />「人と接すること」が苦手なおじさんとの日々を通して見えてくる人のつながりの温かさ。<br />注目の作家が繊細に描く、不器用だけれど懸命に生きる人たちの物語。<br />