仁こそ尊し――孟子の訓えを信じる儒者の甫庵は、戦国の変転に巻き込まれ主君、親友を失いながら生き抜き、やがて「信長記」「太閤記」を書き進める。<br />仁こそ人の世の礎であるとの思いを込めて著わしたそれらの物語はついに――。<br />実在の儒者、感動の生涯。<br />