刻々と変貎する《東京》を舞台にした戯曲「エピタフ東京」を書きあぐねている‘筆者K’は、吸血鬼だと名乗る吉屋と出会う。<br />彼は「東京の秘密を探るためのポイントは、死者です」と囁きかけるのだが……。<br />スピンオフ小説「悪い春」を特別収録。<br />