『ことり』につぐ7年ぶりの書き下ろし長編。<br />小さなガラスの箱には亡くなった子どもの魂が、ひっそり生きて成長している。<br />箱の番人、息子を亡くした従姉、歌声でしか会話できないバリトンさん、竪琴をつくる歯科医……「おくりびと」たちの喪失世界を静謐に愛おしく描く傑作。<br />