練法師ダロトが祖国ヒゼキア復興の旗頭として掲げたダウス太子は、徐々に意志を持たぬ操り人形から脱しつつあった。<br />その裡に潜むダム・ダーラが人心を操り始めたのだ。<br />同時に、西部域の二大国を巻き込んだヒゼキア復興の戦いは、新たなる黒の聖刻の覚醒を促す忌わしい動乱へと変貌しようとしていた。<br />操兵が闊歩し、聖刻が統べる地に展開される壮大なファンタジー第3部・僧正編、いよいよ佳境へ。<br />