「あぶない、あぶない、気をつけねばあぶない」。<br />『三四郎』『草枕』で繰り返される鉄道にまつわるこのフレーズは、漱石の近代への危機感にあふれている。<br />作品に登場する鉄道風景を路線ごとに訪ねる。<br />路線図のほか、藪野健氏の情緒あふれる挿絵を多数収録。<br />