過去を探す壮大な旅に出た作家・姫野伸昌は、自身の記憶とことごとく食い違う証言に遭遇する。<br />母の顔も、妻の死すらも、偽物の記憶に塗り替えられていたのだ。<br />でも、一体なぜ──?世界を根底から揺さぶる圧倒的な結末へ物語は加速する。<br />