長崎の油商・大浦屋の女あるじ、お希以──のちの大浦慶。<br />黒船来航騒ぎで世情が揺れる中、無鉄砲にも異国との茶葉交易に乗り出し、一度は巨富を築くが、その先に大きな陥穽(かんせい)が待ち受けていた──。<br />実在の商人・大浦慶の生涯を円熟の名手が描いた、傑作歴史小説。<br />