【フルカラー】「日本の昔ばなし」 単行本
厚生労働省児童福祉文化賞受賞作品【フルカラー453ページ6作品収録】『こぶとり爺さん』右のほっぺたにこぶのあるお爺さんは、ある夜、山の中で鬼たちの宴会に出会った。
鬼たちにそそのかされ、恐るおそる鬼たちの前で踊りを踊るお爺さん。
面白い踊りに、鬼たちは大喜び。
お礼にと、ほっぺたのこぶを取ってくれる。
さて、それを聞いた、もう一人の、左のほっぺたにこぶのあるお爺さん。
自分もこぶを取ってもらおうと山に出かけゆく。
やがて、鬼たちがやってくるのだが…。
『闇夜にカラス』「 名 人 」 と 呼 ば れ た 絵 描 き が 、 絵 の 心 得 の ない 男 を 仕 事 場 に 招 き 、 絵 描 き の 仕 事 を 披 露 する 。
男 は 初 め て 見 る 名 人 の 筆 さ ば き に 、 目 を奪 わ れ た か の よ う に 見 入 っ た 。
と こ ろ が こ の男 、 仕 上 が っ た 絵 を 見 て 難 癖 を つ け 始 め た 。
お こ っ た 名 人 、 「 そ ん な ら 自 分 で 描 い て みろ 」 と ま っ た く の 素 人 に 食 っ て か か る 。
覚 悟を 決 め た 男 は 、 た っ ぷ り 墨 を す っ て 、 生 ま れて 初 め て 絵 筆 を 握 っ た 。
名 人 を 仰 天 さ せ た その 男 の 描 い た 絵 と は ― ― 。
『うれし、めでたや、ありがたや』年寄り夫婦に、諦めていた子どもが授かり、村中が知恵を絞ってこの上なくいい名前が付けられる。
ところが続いて二人目、三人目が授かる。
村人はより良い名前を思いつくのか。
『食わず女房』けちんぼの男のところにやってきたのは、なにも食べない女房。
これはいいと思っていたのだが、ある日、台所を覗いてみると…。
『ふるやのもり』おじいさんとおばあさんの家に忍びこんだ盗人と狼が聞いたのは、「この世で一番恐ろしいものはふるやのもり」って言葉。
ふるやのもりって、どんなやつなの?『和尚と小僧のぷ?ぷ?ばたばた』お寺の小僧さんたちが布団に入ると、どこからかぷ?ぷ?ぱたぱたという音が。
なんの音かと見にゆくと、和尚さんがお餅を食べていたのです。
あ?食べたいなあ。
知恵を絞った小僧さんたちは、名前を変えてもらうことにしました。
それも、ぷ?ぷ?とぱたぱたですって。
さて、その夜。
和尚さんが、焼けたお餅をぷ?ぷ?と吹き、ぱたぱたとたたいていると…。
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