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【フルカラー】「日本の昔ばなし」 単行本

厚生労働省児童福祉文化賞受賞作品【フルカラー353ページ5作品収録】『厠のかみさま』昔むかし、家の守り神になった七福神が、担当を決めるために、寄り合いを開くことに。
弁天さまはおお張り切り。
世話役の大黒さまの家に行ってみると…。
『まんじゅうこわい』世の中に恐いものなどなんにもない。
胸を張って、言い張る一人の若者。
これにはまわりもうんざりしちゃった。
ところが、まんじゅう屋が近づくと、この若者、青い顔でぶるぶる震えだした。
なんとまんじゅうが恐いのだという。
とうとう物置にまで隠れてしまった。
そんなにまんじゅうが恐いのか。
それなら、まんじゅうでもっと怖がらせてやろう。
買ってきたまんじゅうをそっと物置に入れてやると…。
『ねずみのすもう』貧しいお爺さんが山へ柴かりに行くと、二匹のねずみがすもうをとっています。
よく見ると、お爺さんの家のねずみと長者さんの家のねずみです。
やせたお爺さんの家のねずみは負けてばかり。
そこでお爺さんは、お婆さんに頼んで、餅をつき、ねずみの穴に置いておきます。
さてその翌日、お爺さんが、お婆さんといっしょに山へ行ってみると、やっぱり二匹のねずみがおすもうを…。
さて、どちらが勝つのかな。
『オンバの皮』うっかりつぶやいた願い事を、沼の主大ヘビに聞かれてしまった長者は、はからずも願いをかなえられ、自慢の三人娘のうち一人を嫁がせねばならなくなった。
親孝行の三番娘は、父のため大ヘビの嫁になろうとするが、池から現れた蛙の婆さんに知恵を借りて見事大ヘビを退治する。
三番娘は蛙の婆さんから授かったオンバの皮で、婆さんに姿を変えると、父と姉たちの幸せを願って一人旅に出るのだが…。
『髪そり狐』とある村の近くの峠に、おとん狐と呼ばれる狐が出没した。
この狐、人々をだまして髪の毛を剃り落とすことで知られていた。
話を聞いた二人の若者が、村人が止めるのも聞かず、おとん狐退治に名乗りを上げる。
おとん狐を待ち伏せして、後を追った二人組は、若い女に化けたおとん狐が、老夫婦を騙して反物を売りつけるのを見て、止めに入る。
ところが、老夫婦が若者の言うことに耳を貸さず、話は意外な方に転がっていく…。
※本電子書籍は個別販売中の作品を収録したセレクション版です。




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