愛なんて似合わない
「君のことだ。
次に僕が誘ったら断りかねない」――伊達充と片倉真奈は物心ついた時からの許婚同士。
思春期を迎えた頃から、真奈は許婚という関係故に充への想いに素直になれず、次第に素っ気ない態度を取るようになる。
彼が上京して以降は連絡も取らず、疎遠なまま月日は流れた。
やがて大学を卒業し、社会人としての生活が落ち着き始めた頃、真奈は充から突然食事の招待を受ける。
七年振りの再会に、少しずつかつての距離を取り戻していく二人。
けれど、素直になれないままの真奈に、充は一夜を共にして欲しいと真摯な視線を向けて――?もしも、許婚じゃなかったら。
複雑な想いが絡み合う、二人の想いの行方を描く、甘く切ない一夜の物語。
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