明けに輝く標の星〜転身没落令嬢のささやかな反乱記〜
名家ながらも没落寸前の伯爵家の長女、静流は生家のため職業婦人となり、今では小さいながらも女性向け書籍の出版社「黎明社」を経営している。
誇りを胸に仕事に生きるも、妹からは家に戻ってきてほしいと懇願されていた。
あらゆる壁に阻まれ、悩みの尽きない静流は今日も唯一の友、カズヤが待つ「さざなみ亭」へ。
彼に悩みを打ち明けた静流は背を押され、避けていた問題に向き合う決意をする。
だがその矢先にある事件が起き――。
『誰にも等しく朝は来る。
朝に至る道はある。
ならば私は、たとえそれがただ一つきりしかない細い道であろうと、せめて精一杯に歩こう』――転身した元没落令嬢の、朝に至るまでの記録の物語。
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