花は幼い頃からずっと、手習いの師匠の柳に一途に恋する芸妓。<br />ある日、突然彼女の元に水揚げの話が舞い込むが、座敷に立ってもいない芸妓を水揚げするなんて酔狂な人に初めては渡したくなくて。<br />ただ教え子としてしか見てくれない柳に「教えて」と言って迫る花。<br />子供じゃなくて、今の自分を見て欲しいと願う花の恋の行方は……?