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かぐや姫を好きになったら

援助交際をしているようだったり、跳び蹴りをくらわせてくれたりするけれども、僕は彼女のことが好きだった。
褐色の妹とは気が合った。
二人乗りの自転車を限界までこぐ。
僕の背中にしがみつく妹。
僕たちは、血の通った兄妹よりも兄妹みたいだった。
彼女と妹は僕の世界の大切な構成要素だ。
その二つが欠けてしまうとき、僕は僕の世界を維持できるのだろうか? 煙の出るチョコレートでも、発酵した麦茶でも、この気持ちを癒せないのだとしたら、想い出や感情も消してしまったほうが幸せなのだろうか?




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