高校生ピアニストとしてメディアに取り上げられる川名真尋は家に帰るのを避けたくていつもは降りない一つ前の駅で電車を降りた。<br />そんな真尋が耳に聞こえてきたピアノの音に惹かれ着いた家の表札が佐治で、それはかつて真尋が憧れた高校生ピアニストの佐治匡輔だった。<br />だが佐治はピアニストとしての道は絶たれていた。<br />同じ境遇という事だけでなく次第に互いの存在感が大きくなり惹かれていく。<br />