代々女王が統治してきたこの国には、生涯支え合うたった一人の騎士を選ぶ伝統があった。<br />次期女王であるソフィアは二十歳の誕生日を機に、騎士選びを命じられる。<br />とまどう彼女の前に現れたのは、悪名高い美貌の騎士、慇懃無礼なヴィンス・ギレットだった。<br />