この高鳴る鼓動はときめきなんて甘いものではない。<br />なぜなら「逃がすかぁあぁッ! この、下着泥棒がぁあぁッ!」握った拳に憤怒を乗せ、叫んだ勢いのままに突き出したそれは、美青年のみぞおちに見事キレイに決まる!前のめりにお腹を押さえてうずくまる彼だったが、その細い肩からすべり落ちそうになっているパーカーから、チラリと覗いた肩紐がふと気になる。<br />「何でおまえが私のブラしとるんじゃあぁぁあぁぁッ!」