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西の正倉院・神門神社縁起

「叢雲は眠らない」…百済の勇将、鬼室福信の孫である叢雲の王仁津比子は百済滅亡に際して百済の王族、禎嘉王に伴われて日本に亡命。
琵琶湖の畔で友人の鷹麻呂とその従妹の古美 奈と青春を謳歌していたが、突如勃発した壬申の乱により鷹麻呂とは敵味方に別れてしまった。
戦に敗北した禎嘉王に従って王仁津比子は九州にまで落ち延び、そこで追討軍と戦い、禎嘉王が戦死した後もゲリラ戦を展開。
追討軍を悩ませる。
追討軍と共に王仁津比子を慕う古美奈も来ており、和平がなって王仁津比子と古美奈は結ばれる。
「天女の領巾」…・・戦が終わって神門の地に落ち着いた王仁津比子は、古美奈と結ばれ寿美奈、日美奈の二人の娘も授かり、平和に暮らしていた。
新たに養蚕を広めたことにより村人の尊敬も集めている。
共に戦った村人の古志加も猪子男を頭に五人の子宝に恵まれ、村の長老として重きをなしていた。
そんなある日のこと、王仁津比子の娘と日美奈と古志加の息子の猪子男が空から降りてくる天女と遭遇する。




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