生きるために、彼と暮らした。<br />「君が手首を傷つけるたびに、俺も少しずつ死んでいくよ」自殺をしそこねた大学生・明里を助けた青年・光流は、そう言って自らの美しい頬に躊躇なく傷をつけた。<br />すべての言動が謎めいている光流のことを、明里は全力で知りたいと願うようになるけれど……。<br />夏休み。<br />期間限定。<br />居候。<br />恋。<br />死にたがりで生きたがりの、失った子どもたちの物語。<br />