父のすすめに素直に従って修道院に入ったゴルトムントは、ほぼ同年の若き先輩で思索の人ナルチスによって、その運命を予告される…「きみはここに留まるべき人間ではない」と。<br />その予言どおり、ナルチスは修道院をあとにして、愛欲と放浪の暮らしに身を投じる。<br />しかし彼が最後にたどりついたのは、やはりナルチスのいるところだった。<br />