幻滅
「自分の力をもてあましている青年たちは、これをジャーナリズムや党派争いや文学芸術にうちこんだが、そればかりでなく、もっとも奇怪な放蕩にも乱費していた。
若きフランスには、それほどありあまる精力過剰があったのだ。
これらの青年はみんな活動的で、権力と快楽をもとめた。
芸術家肌の者は富を欲し、無為の者は情欲をもっぱら刺激しようとした。
なんとかして地位にありつこうとけんめいだった。
が、政治は、どこでもそれをあたえなかった。
多くの者がりっぱな才能をもっていたが、ある者は刺激の多い生活でその天賦の才を失い、ある者たちはなんとか生活にたえていた」……。
更新中です。しばらくお待ちください。