脂肪の塊・テリエ楼
普仏戦争の混乱をのがれてルーアンを発った1台の馬車には、伯爵夫妻、紡績工場主夫妻、葡萄酒卸商夫妻、二人の修道女、若き共和主義者、そして「脂肪の塊」と呼ばれる一人の娼婦が乗っていた。
だがプロシア軍に占領された町で難題がふりかかる。
プロシアの将校が「脂肪の塊」に一夜の相手を要求し、それを断られると馬車が町を出るのを許そうとしない。
馬車の同乗者たちはみな最初は「脂肪の塊」の味方をするが…。
この出世作と、娼婦たちの生き様を鋭くえぐった代表作「テリエ楼」を収めた。
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