水晶の栓
パリ郊外のドーブレック代議士の別荘に押し入ったルパン。
高価な美術品を奪う計画は成功したかにみえた。
だが、事態は急変、ルパンは手下を置き去りにして命からがら逃走するはめに。
この手下どもはその屋敷で、何やら別の品物を物色し、それをめぐって取っ組み合いの喧嘩まで繰り広げた。
ルパンはそれを奪って逃走したが、家に帰り着いてから見てみると、それは水晶でできた水差しの栓にすぎなかった。
だが一夜あけたとき、マントルピースの上に置いた栓は跡形もなく消えていた!……水晶の栓をめぐって複雑にからみあう謎また謎、ルパンは政治陰謀と裏切りの渦中にいやおうなく巻き込まれ、最大の強敵に立ち向かう。
危うしルパン! 「水晶の栓」はルパン長編ものの最高傑作のひとつ。
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