深夜に雪で立ち往生したオリエント急行の寝台車内で、アメリカの老人ラチェットが殺害された。<br />たまたま乗り合わせたポワロはいち早く事件を知らされる。<br />どう考えても乗り合わせた12人の乗客以外には犯人はありえなかった。<br />一人また一人としらみつぶしに状況を聞く調査がはじまる。<br />だが、それぞれの乗客のアリバイは完璧だった。<br />外の世界と断絶した緊迫した状況の中、矛盾する刺し傷とともにポワロの灰色の脳細胞は悩みに悩む。<br />クリスティの代表作。<br />