アレクサンドル2世治下のシベリアはウズベック族の抵抗を受け、東方の拠点イルクーツクの町が今にも総攻撃を受ける状況にある。<br />皇帝は危難の到来をシベリア総督に知らせる親書をもたせて、誰かを派遣しなければならない。<br />その任務を託すことができるのはミシェル・ストロゴフしかいなかった。<br />単身、身分を隠して、敵中をいくこと8500キロの長大な旅。<br />冒険、陰謀、悲喜劇……ヴェルヌのSFではない冒険小説の最高峰。<br />