本書はちょっとでも読み始めるだけで、林芙美子の生き方にも、その個性にも、たちまちぐいぐい惹きつけられるはずである。<br />当時の女性が書ける「心が生きた文章」なのだ。<br />ぼくは母に薦められてこれを読んだのだが、たちまち魅了された。<br />林芙美子が大好きにもなった。<br />自分のことを書いてみたいと思っている女性は、ぜひともこの文章を読むといい。<br />勇気も湧くだろうが、文章の訓練にもなる(松岡正剛)。<br />新字現代仮名遣い。<br />