快楽主義の権化ヘンリ・ウォットン卿の言葉に幻惑されて、麻薬を知り、娼窟に足を踏み入れ、とめどない背徳におぼれていく美青年ドリアン・グレイ…それを証するかのように、彼の肖像画には亀裂がはいり、どこまでも醜くなっていく。<br />唯美主義者ワイルドが描いた怪奇幻想物語。<br />