ハーン(小泉八雲)は日本古来の伝承や民話をこよなく愛し、研究した。<br />その蓄積を生かして流麗な英文で自在に創作した物語集が「怪談」である。<br />深刻なもの、軽妙洒脱なもの、夢幻的なもの、霊的世界との交流の話、そして怖いもの、すべてが今は失われた心の世界を再現している。<br />