さなぎ
世界が致命的な大破壊にみまわれてから長い年月がたち、中世的暗黒時代が訪れていた。
幼いデイヴィッドが住んでいる村では、激しい労働と原始的な農業によって暮らしが営まれ、人びとは日夜、外からの侵入者におびえていた。
なかでも、彼らがもっとも忌み嫌っていたのは、外形上ばかりでなく、普通人以上の能力、テレパシーをもつミュータントだった。
そんなある日、デイヴィッドは自分もそうしたミュータントの一人であることを発見した……『トリフィドの日』の作者が未来の人類をリアリスティックに描いた文学的香気の高いSF抒情詩!
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