紀元四世紀ごろ、エジプトの砂漠で禁欲と瞑想の生活をおくるパフニュスは聖者として評判が高かったが、かつて淫靡な都市アレクサンドリアで知りあったことのある舞姫タイスを思い出し、出向いて淫蕩の暮らしから足をあらわせようと決意する。<br />饗宴の一夜ののち、タイスは改宗して修道院にはいり、パフニュスは砂漠にもどる。<br />だが、彼はタイスをあきらめることはできなかった…