ジェイムズの手になる怪談の凄みは、なまなましく鮮烈である。<br />幽霊や妖怪はすぐ身近に動いているように感じられる。<br />この第2巻には、古書店でせりおとした日記が恐怖を巻き起こす「ポインター氏の日記帳」、人形劇の悪夢「失踪奇譚」、名編の誉れ名高い「猟奇への戒め」、無気味な「鼠」など21編を収録。<br />怪奇小説愛好者には垂涎おくあたわざる傑作集である。<br />