16世紀ルネサンス末期のフランスはサン・バルテルミの虐殺に象徴される宗教対立の激動の渦中にあった。<br />だが、宮廷を中心に営まれる上流社会は性的に奔放そのものだった。<br />本書はその時代の貴婦人たちにまつわる性的エピソードを、歯に衣を着せぬ、大胆でおおらかな筆致で描きつくした艶笑文学の古典的名作。<br />ギリシア・ローマの娼婦や皇帝にまつわる話も満載。<br />閨事のひめごと、同性愛、糞尿譚にいたるまで、性の百科と言ってもよい。<br />