第二次大戦の末期、貨物船トリッカラ号は密かに大量の銀塊を積んで、ソ連からイギリスに向かっていた。<br />船長ハルジーは暴風雨に乗じて銀塊の略奪を計画、仲間数人を残して乗員を漂流死させ、船は沈没したと発表した。<br />同船の生存者バーディー伍長と砲手バートは軍事法廷で反抗の罪に問われる。<br />二人はトリッカラ号沈没の謎と船長の犯罪を糾弾するべく、脱獄する。<br />嵐の北海を舞台に、無実の罪を晴らそうとする男と、船に隠匿した銀塊の奪還を企てる男たちの死闘の物語。<br />