人間喜劇
時は第二次世界大戦の時代、14歳のホーマーは、カリフォルニアのイサカの町で学校に通いながら、自転車に乗って電報を届ける仕事をしている。
彼が運ぶ青年たちの戦死の知らせは、人びとを悲しみのうずにまきこむ。
やがて出征している自分の兄の死を最愛の母に伝える日が訪れる……。
一家をささえて働く少年の目にうつる、生と死が織りなすドラマ。
作者サロイヤン(1908?81)はアルメニア系移民の子としてカリフォルニアに生まれる。
新聞売りや図書館員などの仕事をしながら、作家を志した。
『我が名はアラム』など、名作の数々は世代をこえて愛読されている。
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