赤毛の巨漢で、いささかおっちょこちょいのアイルランド伊達男ガーガン大尉、外交官として名の知れたヒューバート・ウォットン卿、この2人と親交をもつ温厚なポンド氏の3人の話は、いつでも犯罪が話題になる。<br />そして筋が通ったと思うとき、かならずポンド氏のクレームがつく。<br />思ってもみなかった真実が逆説のなかに浮かびあがる。<br />ボルヘスも感嘆したという「三人の騎士」ほか、チェスタートンの逆説が冴えわたる8編からなる短編集。<br />