黄金の林檎
現代アメリカ女流作家ユードラ・ウェルティーの最高傑作。
時は二十世紀前葉、場所はアメリカ深南部ミシシッピ州モルガナの町。
「黄金の林檎」はギリシアの昔から、人間の追い求めた永遠の価値である。
現状に満足できずに不断の熱情に駆られて、みずからの「黄金の林檎」ともいうべきものをさがし求めて、さまよい続けずにはいられない人たち。
それぞれが、有限の「時」に束縛されながらも、愛に、英雄的冒険に、芸術に永遠の価値を求め続ける。
──狭小な時と場所に生きる名もなき人びとの情熱の中に、人類の歴史と宇宙の星々にまで及ぷ壮大なイメージが展開する。
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