嫌悪すべきことが起ころうとしていた。<br />むかつくようないやなことが! 弁護士マローンの予感は的中した。<br />その夜、会う約束をしていた男――有力な財界人で、防犯委員会の委員であり、おまけにマローン撲滅委員会のワン・マン委員長を自任していたレナード・エスタプールが、冷たい死体となっていたのだ。<br />犯人はマローンに罠をかけた! 酔いどれ弁護士マローンはこの事件にどう向き合えばいいのか。<br />クレイグ・ライス最後の傑作!