フレデリックは故郷にくすぶるうち、たまたま伯父の大きな遺産を受け継ぐ。<br />再びパリに戻った彼は、アルヌー夫人に愛を打明け、ついに逢引の約束を取りつけたのだが…。<br />革命は二人の蜜月を許さなかった。<br />この作品は作者の自伝的要素の濃いものと言われている。<br />巻末に工藤庸子氏による解説を付した。<br />