宇宙に飛び出すことを夢見ていたキップは、宇宙旅行が当たる懸賞に応募し、みごと入選した。<br />賞品は中古とはいえ本物の宇宙服だ。<br />キップは懸命に走り回って、なんとか使えるように整備した。<br />あとは、宇宙に連れ出してくれる誰かを待つだけとなった。<br />せめて雰囲気だけでもと、キップは宇宙服を着て散歩に出かけた。<br />するとそのとき、謎の宇宙船から着陸誘導を求める声が聞こえてきたのだ!……ハインラインのジュブナイルSFの一編。<br />「大宇宙の少年」の完訳版。<br />