ランベスのライザ
ロンドンの貧民窟ランベス街。
母親を養い工場で汗を流すライザは、明るく魅力的な町一番の人気娘だ。
真面目でおとなしい青年トムは彼女に熱を上げるが、どうした運命のいたずらか、ライザがひと目ぼれした相手は、妻子ある中年男のジムだった。
美しい悲恋を描いて好評を博したモームの処女作。
モームが自身の全作品の出発点と位置づけ、みずからの作品選集の冒頭に選んだ作品でもある。
出版は一八九七年、彼は23歳の医学生だった。
本訳書では選集に付加された「はしがき」を冒頭に掲載、作家としての覚悟をうかがうこともできる。
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