バートルビー/船乗りビリー・バッド
ウォール街の法律事務所で働くことになったバートルビーは筆耕を仕事にするが、だんだんと「仕事」を断るようになり、あらゆる依頼や命令に対して「わたしはしたくはありません」と言い張るようになる。
そして最後には刑務所に送られて、食事を拒んで死にいたる。
ビリー・バッドは平凡な水夫だが、不条理で抗いがたい宿命の糸にたぐられて、やがて古参兵曹長を撲殺してしまう。
だが、軍法会議では、死刑を宣告されて絞首刑に処される。
この作品は孤絶のなかで沈痛な思索の火を絶やさなかったメルヴィルの遺作となった。
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