時は戦国時代。<br />色狂いの田舎豪族・大河原厳三郎康兼は、古豪の棚橋家に夜襲をかけ、領主たちを虐殺した。<br />しかし、絶世の美女とうたわれた桃姫を生け捕りにすることはかなわなかった。<br />1年後、康兼はやっと姫を発見すると、髪を剃髪させ尼にさせる。<br />そして、百姓男に扮して尼寺を訪ね、蓮華のように無垢な18歳の尼に慈悲を請う。<br />病魔に襲われていると嘘をつき、「お告げがあった」と言葉巧みに布団に連れ込むと、墨染めの法衣を脱がし……。<br />