「あぁ、史哉くん……んはあぁ……」ホテルの部屋のダブルベッドの上で、20歳の史哉と36歳の綾子は、互いの身体に汗を滲ませ、一つに繋がっていた。<br />元はと言えば史哉は、綾子の一人息子である亮の家庭教師として家にやってきた。<br />だが次第に、マザコン気質の大学生と欲求不満の人妻は、どちらともなく身体を求めあっていくのであった。<br />そしてついに、その背徳的な行為がいつも密会をするホテルではなく、綾子が生活する日常空間で行われることになり……。<br />