紐
悠里はざわめく心を抑えながら京都にいた。
15年前に別れた男・宮井雅寛と再会するためである。
当時、2歳年上の雅寛は同じ会社で働いており、同僚に隠れて付き合っていた。
しかし、彼は実家の家業を継ぐため京都に戻り、それをキッカケに別れてしまった。
一緒に来てくれと言われたが、悠里はまだ24歳で、京都で姑と暮らすことを考えると気が重かったのだ。
その後、悠里は別の男と結婚し、今は幸せな生活を送っている。
しかしここ数年、不思議と雅寛のことを思い出し、会いたい気持ちが募る一方だった。
おそらくその理由は、最後に雅寛としたセックスのアブノーマルな快楽が忘れられないからで……。
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