追憶非常階段
朱理は会社を無断欠勤し、5日間寝込んでいた。
理由は夫・俊文の浮気を知ったから。
夫が隠すように持っていたスマホの中身を見てしまったのだ。
仲睦まじいLINEでの会話、ベッドでのあられもない写真。
相手は結婚式にも来た会社の同僚だった。
付き合い始めてから10年。
夫が大幅な給与カットに遭ってからは、2人の生活を守るために自ら身を粉にして働いてきた。
それなのに夫は浮気をしていた。
全てがバカらしくなった朱理はこのまま仕事を辞めることを決意。
シャワーを浴びて、家を出ることにした。
地下鉄の車内。
いちゃつくカップルを見て、朱理は付き合いだした頃の甘美な体験を思い出す。
あの時、満員電車の中、朱理は扉のすぐに横に立ち、隣にいた俊文は電車の揺れを利用して背後に回り込む。
そして、誰にも気づかれないように、フレアスカートの中に手を伸ばして痴漢行為を楽しみ……。
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