硬い桃
31歳の充良は、学生時代に付き合っていた恭子と街中で偶然再会した。
2人は大学時代の先輩・後輩。
親に隠れて半同棲をしており、お互いが初体験の相手だった。
しかし、充良が就職活動で苛立っている時に、果物の「桃」に関する些細な言い争いから別れてしまった。
あれからすでに10年近く経ち、1つ年上の恭子も人妻になっていた。
20代だったあの頃と比べて、彼女は色っぽくなっている。
長かった髪も人妻らしく落ち着いたセミロングに変わっていて、物腰も柔らかくなり、乳房とヒップの肉付きも成熟していた。
再会した時は連絡先を交換してその場を去ったが、充良は昔、後悔するような別れ方をしたのを引きずっていて、そのことを詫びようと彼女の家を訪ねる。
実は恭子も同じ気持ちで、2人は最後に1回だけ……。
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