柔肌の冷笑
由美は29歳の頃、最初で最後の不倫をした。
当時、子供は元気に育っていて、一戸建ても購入。
夫婦の間は倦怠期だったが、平穏な毎日を送っていた。
だが、夏休みに家族で伊豆旅行に行った時、過ちを起こしてしまう。
ホテルで海堂光彦と知り合ったのがキッカケだった。
境遇の似ていた2人は意気投合し、家族に隠れてホテルへ向かう。
情熱的なクンニリングスに、情熱的なフェラチオ。
互いに激しく求め合い、ベッドとバスルームで2回も愛し合った。
一夜の恋では終わらず、結局由美は家族を捨てて離婚。
しかし、光彦は妻の実家から会社の運営資金を援助してもらっていて、別れられなかった。
結局由美は捨てられてしまう。
それから3年。
由美はホステスを経て、事業家・高須川圭介の愛人になった。
純白のブランドスーツを着こなし、煌びやかな宝石で着飾り、メイクアップも洗練された由美はまるで女優のよう。
あの頃の純情な人妻ではもうない。
そんな由美は借金で苦しむ光彦と再会し、軽蔑の視線を向けるが……。
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