死ぬまで悦楽
沢田屋の隠居・六兵衛は50歳半ば。
芸者相手に放蕩を繰り返し、狒狒爺と揶揄されるほどだった。
しかし、そうなったのには理由がある。
六兵衛は百姓の家の三男坊で、11歳の時に沢田屋で奉公することになった。
周りの丁稚が色気づく中で、六兵衛は仕事に邁進。
その商才を主人に見込まれ、一人娘・お長の婿になる。
商売一筋で女性経験もなかった六兵衛に対し、お長は遊び慣れた女で、全てを手ほどきしてくれた。
2人の相性はよくて、浮気することなく、子宝にも恵まれ、沢田屋も繁盛した。
お長に先立たれた六兵衛は50歳にして隠居。
そんな時、ひょんなことから500両もの大金を手に入れ、「これから女を相手に、心の奥底でずっと思っていたことを実現していくぞ」と決意する。
「女の口にへのこを突っ込み、精を放ってみたい」「女の肛門を犯し、精を放ちたい」そんな秘めた欲望を実現させようと、六兵衛はまず吉原で女郎を買ってみるが……。
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